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№769 自転車泥棒

 07年11月19日鑑賞。

 敗戦直後のイタリア。
町中には失業者があふれ、戦後の混乱は
ますます拍車がかかっていた。
そんな中、主人公のアントニオはやっとの
思いでポスター貼りの仕事にありつく。
ただしそれにはどうしても自転車が必要で、
持っていなかったらだめだという。
アントニオの自転車は質に入っていた。
生活が苦しいためである。
やむなく、シーツを質の片に入れ、自転車を
返してもらうことになった。久々の仕事に
嬉々とするアントニオ。だが仕事の途中に
何よりも大事な自転車を盗まれてしまう。
警察に届け出ても、盗難の数が多すぎて
とりあってもらえない。やむをえずアントニオ
は自分たちで自転車を探し出そうとするが...

 この映画との出会いは三回ある。
一度は小学生の時、友達の家で、一緒に
これをみていたのだ。なぜこんな渋い映画を
セレクトしたのかはわからない。
ただ、物語の中における世の不条理さ加減
に憤りながらみていたことだけははっきり
覚えている。だからラストシーンなど今みても
鮮明に記憶していたのだということが
今回みてわかった。

 二度目はそんな記憶があったせいで、
みようと思って録っていたビデオ。
放送は衛星放送だったが、結局見ずじまい
で今まできてしまった。

 そして今回の鑑賞が二回目であり、
三度目の出会いである。

  改めてみてまず俳優陣の演技力の確かさ
に驚いた。特に子役の俳優がすばらしい。
今更いうまでもないことだが、彼がいなかったら、
この映画の値打ちは半減したに違いない。
そのくらい重要な役を若くして見事に演じ
上げている。おそらく、小学生の時に見た時は、
この子役目線で映画に接していたに違いない。

 逆に言うと今回は世代的にお父さんの目線で
見ることができたともいえる。犯人を捜し、
あちこちを走り回るも、なかなかみつからない。
唯一の手がかりを失い、焦燥は募るばかり。
主演のランベルト.マジョラーニの演技も
またすばらしい。

 背景から戦後すぐというのは想像しにくいが、
混乱した世の中であることは、泥棒市の
描写や、格差の象徴のように描かれている
差別や、嘘などによって、いろんなものが感覚的
に突きつけられてくる。それだけに心の中に
ぐっと突き刺さるものが多くあった。
名作は小学生が見てもわかるのだなという
一面、また、この映画と出会えた運命にも感謝
したいと思った。

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コメント

こういう映画もあるのですねーヾ(^▽^)ノ
モンスターAMさんにとって運命的に出会うべくして出会った映画なのでしょうねー(*⌒▽⌒*)
なんだかいろんな気持ちになりそうな映画っぽい気がします(^o^)
始まりから大切な自転車盗まれただなんてたまらんですもんね(*_*)

投稿: ともや | 2008年3月 1日 (土) 19時42分

ともやさん

 この映画は、単に泣けると言うだけでなく、本当にいろんな感情になる作品です。年を取ってみれば見るほど味わいがあります。私が見た生涯ベスト10にはいれたいと思っている作品です。

投稿: モンスターAM | 2008年3月 1日 (土) 21時33分

応援でーすポチッ!!!

投稿: DVDな奴等 | 2008年3月 1日 (土) 23時52分

DVDな奴等さん

 はじめまして。応援ありがとうございます。
今後ともどうぞごひいきに願います。

投稿: モンスターAM | 2008年3月 2日 (日) 06時28分

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